まず、何故ヨーロッパ?
オーストラリアで生まれ育った私はそもそもヨーロッパが国なのか大陸なのかも分からず、恐らく中2の頃に、地理の授業でやっと大陸だと認識した。中学、高校と歴史の授業で世界大戦の事を学んでいる時にやたらフランスやドイツという国の名前があがるが、そもそもヨーロッパのどこにあるかも分からなかった。
オーストラリアでは家族旅行で海外に行くことは普通で、ヨーロッパ旅行に行く子達もたくさんいた。そんな中、私は大学1年生になるまでオーストラリアと日本以外は海外に行った事がなかった。その後もちょこちょこと海外に友達や1人で行くこともあったけど、時差的にはシドニーから+/-3時間のところまでしか行った事がなかった。
実際どのタイミングでヨーロッパに行きたいと思い始めたのかは覚えていないが、思い始めた理由は自分がオーストラリアにいたから。世界の反対側のヨーロッパに行って、何がそんなに凄いのか、何がオーストラリアと違うのか、名所や綺麗な景色を見て、知って、感じたかった。ただ、オーストラリアからヨーロッパに旅行で行くのにはものすごくお金も時間もかかる。飛行機代だけで軽く2000豪ドルを超え、片道20時間以上の移動もある。今年はここに行って、来年はあそこと言ってると一瞬にして財布は空っぽになるし、有給も移動時間だけで食われていく。
それならヨーロッパのどこかに住んで、休みの日にでもちょろっと他の国に遊びに行けばいいのでは?みんな週末に隣国へプチ旅行で行くでしょ?シドニーからニュージーランドに、日本から台湾や韓国に行くのに飛行機以外にも電車やバスの選択肢があるかのように。感覚的には東京から福岡へ、または北海道に行こうかなと計画するように。オーストラリアは国内でも東の都市シドニーから、西の都市パースまで飛行機で5時間かかる。ヨーロッパに住んでいればそれと同じ距離内の選択肢は無限。
太陽と日照時間
ヨーロッパに行くと決めてから、私はネットでたまに流れてくるワークライフバランスや生活の質の国ランキングを検索し始めた。サーッと読んでたら、スウェーデンが目に留まった。とっても良い国で優しい人たちがいそうだなという印象を受けた。ただ、スウェーデンでの生活を調べたり、YouTubeでスウェーデンに移住された方の動画を見ていたら、冬の間の日照時間が短い事、そしてそれに伴いうつ病などの精神疾患がローカルの人でもなる事が多いと知った。
すぐに自分は一日5時間のみの日照時間の中、長期間住めないなと悟った。そして天気の悪い日はさらに薄暗いのであろうと想像した。ずっと住んできたシドニーは冬でも日照時間は10時間ある。という事で、スウェーデンという選択肢は却下。
スペインを検討し始めてから、スペインには天気の良さと日照時間が売りの都市もあると知った。
言語
スペインに来る前は英語、日本語とある程度の中国語を話せた。
英語が公用語ではない国に住むという事は、その国の言語を学ぶという事は覚悟していた。海外移住者で現地の言葉を喋られなくても、英語のみで生活できるという人もいるが、それは現地の方達に失礼だし、文化に触れながらその国で楽しく生活する事を妨げると私は思う。
又、私は接客業に携わっている為、海外のお客様と接する事も多々ある。英語をとても上手に話せる方、自分が伝えたい事ぐらいは伝えられる方もたくさん居るが、英語を話す事が恥ずかしかったり、自信がなかったり、全く話せない方もとても多い。
そして中国語を学んでいる時に感じたのは単語や文法を学ぶだけでは本当の意味ではその言語を理解する事はできない。その国の文化的背景や習慣、考え方を分かっていないといけない。そういう事を知らないと何かを言われた時に失礼だなと感じてしまう事もあるかもしれない。英語が母国語ではないお客様は単語を一つずつ直訳する事もある。文法的に違う、内容的に違う単語を使われても、そのお客様の言語ではどう言うのかを考えれば分かったりする。
例えば、中国語で「吃藥」は「薬を服用する」という意味だ。中国語を話す方に薬を食べろ、eat medicineと言われても薬を噛んで飲み込めという意味ではない。
そして、世界での話者数を考えた時にフランス語やドイツ語より、スペイン語を話す人口の方が多い。スペイン語はスペインのみならず、南アメリカでも公用語の国が多い。中学校の時に1学期ずつだけ習ったフランス語とドイツ語の発音の難しさも覚えている。なので、世界中の方とコミュニケーションを取るにはスペイン語を学んだほうがもっとたくさんの方と話せると考え、決めました。
レッツゴー!
スペインに行くのに考慮したことはそれぐらい。実際ワーホリで来る数ヶ月前になってやっとスペインがヨーロッパのどこにあるかをちゃんと確認した。スペインでは失業率が高く、給料も高く無いことを知った。あと、スペイン料理でパエリアとイベリコ豚の生ハム以外思いつかないぐらい無知だった(イタリアンピッツァが大好きなのでイタリア移住も考えたが、色んな人にスペイン料理美味しいよ!と説得された)。
現在、全てが上手くいっている訳じゃ無いけど、スペイン生活を楽しんでます。